食べ放題の焼肉・しゃぶしゃぶ業態を120店展開。経営危機から飛躍した要因は、品質向上と従業員教育の原点回帰です。

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株式会社ワン・ダイニング

業態 | 焼肉 しゃぶしゃぶ 鶏料理など

課題 | 非効率な発注業務(電話・FAX

規模 | 50店舗以上

エリア| 近畿

関西エリアを中心に、焼肉やしゃぶしゃぶ、鶏料理の食べ放題業態120店舗以上を運営する株式会社ワン・ダイニング様。2018年にはアルバイトのモチベーションを高める経営が評価されて、外食アワードを受賞しました。

かつてはBSE問題で債務超過に陥るも、店舗運営のあり方を見つめなおすことで起死回生を遂げたそうです。代表取締役社長 高橋氏に、改革の道のりとこれからを伺いました。

  • 💡ここがポイント!


  • オフステージ(事務作業)を効率化し、オンステージ(接客)に注力

  • メニューごとに原価、アレルギーを一括管理

  • 全店共通のアレルギー情報を店舗に共有し、お客様に対応

ー企業発展を支える“オフステージ”の効率化とブラッシュアップ

―事業内容を教えてください。

 

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株式会社ワン・ダイニング
代表取締役社長 高橋淳 氏

 

代表取締役社長 高橋淳氏(以下、高橋社長)焼肉業態『ワンカルビ』を中心に、和豚しゃぶしゃぶ、とり焼き・とり鍋など、122店舗(2019年3月現在)すべてが食べ放題を導入しています。また、全店舗で貫いているのが、スタッフがテーブルで注文をお伺いするテーブルオーダーバイキングです。長年、大阪を中心とした関西と九州エリアで事業展開していましたが、2018年に関東進出を果たし、2019年も出店を控えています。

 弊社の前身は、食肉小売店を運営するダイリキ株式会社が1993年に始めた、外食事業です。当時は居酒屋感覚で楽しめる焼肉レストラン業態で評判を得て、急速に出店が進みました。ところが、2000年代初頭にBSE問題が発生すると、売上が激減し、債務超過に陥ってしまったのです。経営再建の試行錯誤の末に2006年にはじめたのが、食べ放題でした。

 

―どのような改革に取り組まれましたか?

 肉にこだわる原点に回帰し、アウトソーシングをやめました。肉を店内加工するには新たな調理機材や技術育成といった、手間もコストもかかります。しかし、この非効率こそが、我々のブランドに独自の価値を与えるのだという意識を、社員・アルバイトに浸透させていきました。
 弊社では、お客様が接する部分を“オンステージ”、それ以外の部分を“オフステージ”と考えます。オンステージにおいては、非効率でも徹底的に手間をかけることが、価値を感じていただく要素になります。

―接客のクオリティを保つための工夫はありますか?

 サービスの根幹は人でしかありません。弊社では、「採用・育成・定着」を人事戦略の柱として捉えています。中でも採用は大事です。弊社の理念に共感性の高い人財で店舗の人員体制を整えないことには、本当の意味でのサービスはできません。

ー”オフステージ”で取り組んでいることはありますか?

 オンステージにかける手間ひまを吸収するため、オフステージでは逆に、時間もコストも抑えることがテーマになります。たとえば、食材の発注や原価管理はBtoBプラットフォーム 受発注で行い、規格書の情報をBtoBプラットフォーム 規格書で回収するといった、システムの導入による効率化もそのひとつです。店舗価値の向上には、オフステージとオンステージどちらの強化も必要です。

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